【民泊×外国の実情|法整備・検挙例・マーケット共存】
1 フランス・パリ|検挙実績|2014年
2 フランス・パリ|検挙実績|2015年
3 オランダ・アムステルダム|徴税→取り締まり財源化
4 ロンドン・アムステルダム|共存マーケット
1 フランス・パリ|検挙実績|2014年
本記事では外国の民泊に関する状況・事例を紹介します。
まずは,パリにおける違法民泊の検挙について説明します。
2014年の状況からまとめます。
<フランス・パリ|検挙実績|2014年>
あ 検挙数
20件
い 罰則金
56万7000ユーロ
→日本円約7700万円
※内閣府|民泊サービスに係る諸外国における関連規制の概要・暫定版
情報源は内閣府発表の公的な資料です。
これについては別記事で紹介しています。
(別記事『民泊×外国の法規制』;リンクは末尾に表示)
2 フランス・パリ|検挙実績|2015年
パリでは2015年に取り締まりを強化しました。
<フランス・パリ|検挙実績|2015年>
あ 取り締まり強化方針
2015年5月
パリ市は取り締まりを強化することとした
対象=旅行客向け違法賃貸
い 取り締まり内容
抜き打ちで宿泊物件の調査を行った
う 主な調査対象エリア
マレ地区
=有名な観光スポット
え 調査物件数
約2000件
お 収穫=検挙
発覚した違法サービスの数
→約100件
※内閣府|民泊サービスに係る諸外国における関連規制の概要・暫定版
3 オランダ・アムステルダム|徴税→取り締まり財源化
アムステルダムでも取り締まりを強化しています。
調査の財源として旅行者税が充てられているようです。
また検挙後に徴収した罰金も財源となるでしょう。
<オランダ・アムステルダム|徴税→取り締まり財源化>
あ 納税代行
airbnbがゲストから旅行者税を徴収する
→市に納税を代行している
い 取り締まり財源化
市当局が違法営業の取り締まりを強化している
→『ホテル業界のガス抜きをしている』
※『Wedge』2016年4月p31
4 ロンドン・アムステルダム|共存マーケット
一般的に既存のホテルと民泊は『マーケットを食い合う』と言えます。
しかし,この一般論どおりではない状況も実際に生じています。
<ロンドン・アムステルダム|共存マーケット>
あ 対象都市
英国ロンドン
オランダ・アムステルダム
い 宿泊サービス・マーケット状況
airbnbの拡大に合わせてホテルの稼働率もアップしている
→ホテル業界とairbnbは決定的には対立していない
※『Wedge』2016年4月p31