【京都市|民泊実態調査|周辺住民ヒアリング】
1 周辺住民ヒアリング|調査概要
2 周辺住民ヒアリング|全体的な傾向
3 周辺住民ヒアリング|戸建て住宅
4 周辺住民ヒアリング|集合住宅
1 周辺住民ヒアリング|調査概要
京都市では民泊の実態調査が行われました。
詳しくはこちら|京都市|民泊対策プロジェクト|基本・実態調査概要・民泊110番開設
実態調査の中で周辺住民へのヒアリングが実施されました。
本記事ではこれについて説明します。
まずは調査の概要を整理します。
<周辺住民ヒアリング|調査概要>
京都市内民泊施設のうち40件を抽出した
内訳=戸建て住宅20件+集合住宅20件
→施設周辺の住民に対するヒアリングを行った
※京都市民泊実態調査結果『3(2)』p10〜
プロジェクトチームは調査結果に検討を加えています。
次に,公表された調査結果を説明します。
2 周辺住民ヒアリング|全体的な傾向
ヒアリングから判明した全体的な傾向です。
<周辺住民ヒアリング|全体的な傾向>
あ 事前説明希望
民泊施設の開業に当たっての事前説明をされていない
い 運営者・トラブル連絡先希望
管理者が常駐していない
誰がどのように運営をしているか分からない
トラブル時の連絡先も分からない
→周辺の住人の不安を更に増大させている
う さまよう宿泊客
外観からは宿泊施設であるかどうか判別できない
→宿泊客が迷うケースもある
え 影響の多様性
施設が周辺住民に及ぼす影響について
→周辺住民の生活様式などによっても大きく異なってくる
お 影響×運営者の管理能力
施設が周辺住民に及ぼす影響について
→運営者の管理能力によるところが大きい
※京都市民泊実態調査結果『3(2)』p10〜
3 周辺住民ヒアリング|戸建て住宅
戸建て住宅を使った民泊に関するヒアリング結果です。
<周辺住民ヒアリング|戸建て住宅>
あ 騒音拡大傾向
集合住宅の施設と比較して,多くの人数が宿泊可能である
→騒音につながりやすい
い 連棟・路地裏→騒音深刻化傾向
特に連棟になっている場合や路地奥にある施設の場合
→騒音は深刻である
宿泊者のいびきで眠れないというケースもある
う 路地奥→火災の心配
路地奥での施設について
→火災の心配の声が多く聞かれた
え 連絡先周知なし→警察通報へ
運営者からの説明や問い合わせ先の開示を受けていない場合
→トラブル時に苦情を伝える先がない
→宿泊客本人に直接訴えるかor警察に通報することになる
※京都市民泊実態調査結果『3(2)』p10〜
4 周辺住民ヒアリング|集合住宅
集合住宅を使った民泊に関するヒアリング結果です。
<周辺住民ヒアリング|集合住宅>
あ オートロック無効化→不安
不特定多数の観光客が宿泊する
→オートロックの意味がなくなっている
多くの住人が不安を感じている
い ごみ・騒音被害→少ない
ごみや騒音などの具体的な迷惑行為があるという声
→多くはなかった
う 1棟に多数の民泊運営→被害大
ア 基本的傾向
1つの集合住宅で多数の民泊が運営されている場合
→具体的な迷惑を被っているという声もある
物件からの退去を考えている人もいる
イ 具体的な迷惑|例
・ごみ問題
・騒音
・深夜にインターホンを間違って鳴らされた
え 単身世帯用物件
住人が民泊施設に気づいていないケースも見られる
大型の単身世帯用物件になればその傾向は更に強まる
お 管理会社の問題
住人が苦情を訴えても対応しない不動産管理会社もある
※京都市民泊実態調査結果『3(2)』p10〜