【婚姻費用の請求により不倫の慰謝料400万円を獲得した】
1 事案の分類
2 事案の内容
3 当事務所による解決
4 依頼前後の状況変化
5 解決のポイント
1 事案の分類
離婚請求 | 求めた |
離婚原因 | 不貞 |
依頼者の性別 | 女性(30代) |
子供の有無 | なし |
依頼者の職業 | 専業主婦 |
相手の職業 | 経営者 |
争点(対立した内容) | 慰謝料 |
解決手続 | 訴訟 |
依頼時期 | 婚姻2年・別居半年以内 |
2 事案の内容
結婚の2年後に夫の不倫が発覚しました。
妻は離婚したいと思いました。
しかし夫は慰謝料は100万円しか払わないといいました。
3 当事務所による解決
当事務所が依頼を受け,弁護士が交渉を開始しました。
夫は慰謝料として100万円しか認めない態度を維持しました。
当方は婚姻費用分担金の調停を申し立てました。
夫は弁護士に依頼し,夫婦円満調停を申し立ててきました。
そこで当方は慰謝料請求訴訟を追加して申し立てました。
この時点で,既に調停委員は夫に離婚する方向性を勧めるようになりました。
結果として解決金800万円払うことについて夫が認めました。
この内容で離婚が成立しました。
実質的に財産分与400万円+慰謝料400万円という内訳でした。
4 依頼前後の状況変化
依頼前 | 慰謝料は100万円だけしか認めない |
依頼後 | 慰謝料として実質400万円を獲得した |
5 解決のポイント
夫は一貫して慰謝料は100万円しか認めないという態度でした。
純粋な慰謝料の相場としては状況によっては100万円でも妥当といえることがあります。
しかし,夫に対して,婚姻費用分担金を請求し,このままでは婚姻費用の支払が延々と続くという状態にしたのです。
これによって,夫に,支払額の上乗せしても早く離婚を成立させたいと思わせることができたのです。
多額の資金をめぐる離婚の実務ケーススタディ
財産分与・婚姻費用・養育費の高額算定表
2021年10月発売 / 収録時間:各巻60分
相続や離婚でもめる原因となる隠し財産の調査手法を紹介。調査する財産と入手経路を一覧表にまとめ、網羅解説。「ここに財産があるはず」という閃き、調査嘱託採用までのハードルの乗り越え方は、経験豊富な講師だから話せるノウハウです。