【調停申立の予告により不当な慰謝料・養育費の請求を撤回させた】

1 事案の分類
2 事案の内容
3 当事務所による解決
4 依頼前後の状況変化
5 解決のポイント

1 事案の分類

離婚請求 求めた
離婚原因 モラハラ
依頼者の性別 男性(30代)
子供の有無 あり
依頼者の職業 会社員
相手の職業 パート・アルバイト
争点(対立した内容) 養育費・慰謝料
解決手続 交渉
依頼時期 婚姻7年・別居半年以内

2 事案の内容

妻が夫に深刻な暴言をはくようになっていました。
夫は耐えきれなくなり,離婚することを妻に提案しました。
すると妻は『夫が離婚を希望するのだから慰謝料を払え』といいだしました。
また,妻は子供の養育費として不当に高い金額(月額15万円)を要求しました。

3 当事務所による解決

当事務所は夫から依頼を受けました。
当事務所の弁護士は妻と交渉を開始しました。
妻は,離婚の条件として慰謝料300万円と月額15万円の養育費を要求し,一切譲歩しようとしませんでした。
当事務所の弁護士は妻に『交渉が決裂したら離婚調停を申し立てる』と予告しました。
弁護士は,この時の妻の言動から動揺を感じ取りました。
そこで,実際に調停申立の準備を進めていましたが,意図的に少し様子を見ていました。
するとその約2週間後に妻は以前の主張よりも譲歩するということを連絡してきました。
その後交渉が再開し,結局,当方が主張する標準的な養育費の金額を妻が承服しました。
また,慰謝料の請求も,妻は撤回しました。
結局,夫に不利な内容はなく離婚が実現しました。

4 依頼前後の状況変化

依頼前 離婚の条件として,慰謝料400万円と養育費月額15万円を要求されていた
依頼後 慰謝料なし,養育費月額8万円で離婚が成立した

5 解決のポイント

交渉の中で『相手が裁判を嫌がる態度』を見抜けたのが有利な結果につながりました。
実際に調停申立をすると,相手(妻)も弁護士がついていないと不利になることがあり得ますし,時間や精神的エネルギーを多く要することになります。
相手が裁判を避けたいという気持ちから,離婚条件について譲歩するだろうという予測が的中したケースです。

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