【法律相談;不利な事情を隠す→見通しの正確性欠如】1
- Q弁護士には守秘義務があるのでしたら,なんでも隠さずに話した方が良いのでしょうか。
- A意図的にお話いただかない事情があると,後から「当初の見通しが変わる」ということにつながります。
一般的に,ご自身に都合の悪い事情については法律相談の場で弁護士に話すことに抵抗があるという傾向はあるでしょう。
当然ですが,弁護士としては,お話いただいた事情やお持ちいただいた資料から読み取れる事情を元に法的な判断を行います。
前提となる事情として判断結果に影響がある要素が不足していると「誤った判断結果」となります。
例えば,その後の交渉や訴訟で,「隠していた事情」が相手方から提出されるなどして発覚した場合,「当初の判断どおりには進まない」ということになります。
当初から不利な事情もお話いただいた方が正確な判断を提供できます。