【不動産売買・建築請負における欠陥の典型例】
1 建物の欠陥・瑕疵の典型例
2 土地の欠陥・瑕疵の典型例
3 土地に関する一般的なトラブル(概要)
1 建物の欠陥・瑕疵の典型例
不動産の売買や建築工事の請負では,後から欠陥が発覚して問題となるケースが多いです。
本記事では,実際に問題となりやすい欠陥の内容について説明します。
まずは,建物についての欠陥(瑕疵)の典型的な内容をまとめます。
<建物の欠陥・瑕疵の典型例>
あ 雨漏り
い シロアリの害
う 木部の腐蝕
例;建物構造上主要な部位の木部
え 給排水設備の故障
お 建築予定・設計と現状の食い違い
例;給排水設備・配管・PSの位置
か 浸水リスク
詳しくはこちら|建物・マンション売買における水害・浸水リスクの責任
き 床面積の表記(マンション)
詳しくはこちら|床面積×算出方法|内法/壁芯|誤解→トラブル|公的補助・住宅ローン
く 過去の人の死
いわゆる事故物件・心理的瑕疵である
詳しくはこちら|不動産売買・賃貸×過去の人の死|基本|法的構成・責任・発覚ルート
売主,買主にとって,売買契約の締結前に確認しておくべきところ,ということになります。
マイホーム購入のトラブル全般については別記事にまとめてあります。
詳しくはこちら|マイホーム購入のトラブルの種類・遭わないために/遭った場合の解決
2 土地の欠陥・瑕疵の典型例
土地についての欠陥(瑕疵)の典型的な内容をまとめます。
<土地の欠陥・瑕疵の典型例>
あ 境界・接道・建築制限
詳しくはこちら|土地売買における境界未確定・面積不足と数量指示売買の担保責任
詳しくはこちら|土地売買における境界未確定と売主・仲介業者の調査・説明義務違反
詳しくはこちら|土地売買における形状(境界)と所有権の未確定による責任(裁判例)
い 地盤沈下・軟弱地盤
詳しくはこちら|土地売買の後に地盤沈下・軟弱地盤・液状化が発覚・発生した場合の法的責任・判断基準
う ライフラインの不備
え 土壌汚染
詳しくはこちら|地盤調査・地盤改良工事のトラブル|土壌汚染・地下埋設物|地盤保証
お 地下埋蔵物・空洞の存在
か 文化財の埋蔵
き 河川拡幅・水没リスク
詳しくはこちら|土地売買と場所的・環境的要因(浸水リスク)に関する瑕疵
く 過去の人の死
いわゆる事故物件・心理的瑕疵である
詳しくはこちら|不動産売買・賃貸×過去の人の死|基本|法的構成・責任・発覚ルート
3 土地に関する一般的なトラブル(概要)
前記の土地の欠陥(瑕疵)のうち一部は,売買とは関係なく生じるものです。
隣地所有者との間で境界について見解が食い違うようなケースです。
売買とは関係ない,純粋なトラブルの内容や解決法については,別の記事で説明しています。
<土地に関する一般的なトラブル(概要)>
詳しくはこちら|土地境界のトラブルの原因と解決(境界特定)の全体像
詳しくはこちら|接道義務・接道要件|但し書き道路・協定道路
詳しくはこちら|セットバック・敷地後退|既存不適格×再築
<→詳しくはこちら|ライフライン設置権の全体像(トラブル具体例・民法改正・提訴の形式・合意の形式)>
https://www.mc-law.jp/fudousan/7044/
また他の種類の土地売買に関するトラブルは別にまとめてあります。
詳しくはこちら|マイホーム購入のトラブルに遭わないために/遭った場合の解決