【AI弁護士の法律相談(仕組み・使い方・注意事項)】

1 AI法律相談の仕組み

みずほ中央法律事務所の弁護士が「AI法律相談」を監修し、公表しました。
AI法律相談の仕組みは、ユーザー(相談者)が入力した質問について、主に当事務所のウェブサイト上の3000個以上の記事を元にして(データセットとして)AI(人工知能)が回答する、というものです。そこで、AIは、多くの判例、裁判例、学説や実務の傾向を元にして回答することになります。

2 AI法律相談の使い方

(1)使い方

AI法律相談をご利用になる際は、openAI社が提供するChatGPTというサービスへのユーザー登録(無料登録可)が必要です。
次のリンクをクリックすると、サインアップまたはログインを求められます(すでにログインしている場合はAI法律相談のページが表示されます)。
※ご利用の前に、後述の注意事項をよく読んでご理解いただくようお願いします。

(2)AI法律相談へのリンク

AI法律相談(ChatGPT)

3 AI法律相談を使う際の注意事項

(1)回答が正確だとは限らない

AI法律相談は、弁護士が監修して作成しましたが、具体的な質問に対する回答、アドバイスは正確なものであるとは限りません。実際に試してみたところ、基本的なこと、大雑把な方向性は間違えない傾向がありますが、細かいことについては不正確なコメントが含まれることが少なくありません。
AIによる回答は、「弁護士による回答、アドバイス」とは違います。具体的事案について、AIによる回答をそのまま実行に移すことのないようお願いします。
実際の事案への対応を検討する際には、みずほ中央法律事務所の弁護士による法律相談をご利用くださることをお勧めします。
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(2)固有名詞を伏せる(推奨)

また、入力した質問内容が公表されることはないはずですが、念のため、固有名詞(当事者の氏名や会社名など)は避けることをお勧めします。たとえば登場する人物を「A」「B」などと記載する、という要領です。

4 AI法律相談の特徴(技術的な完成度)

(1)演繹は苦手かもしれない

ところで、AI法律相談が使っている技術は、深層学習モデルといって、大量のデータから学習した相関関係を基に推論を行う、という仕組みです。簡単にいえば、「X」という言葉の次には「Y」という言葉が来ることが多い、といった多数決の原理を使っているのです。
これは、「法律的な規範(条文や判例といった抽象的な「ルール」)」を「具体的事案(事実)」にあてはめる、という理論的な処理(演繹)とは異なります。
AIの技術(ChatGPTの機能)は日々進化を続けていますが、それでも現時点(令和6年7月)では、法律の適用結果として不正確な回答をしてしまうのはこのような仕組みが理由だと思います。

(2)データセットのファインチューニングが必要

この点、元にするデータ(データセット)を「AIが理解しやすい状態にする」ことで、AIの処理能力があがる、という構造もあります。
そこで、当事務所としても、AI法律相談のデータセットや質問への回答(処理)方法の設定について、試行錯誤しつつ随時改良しております(ファインチューニング)。

(3)専門家(弁護士)とAIのタッグが最強

AIによる法律的な回答は以上のように不完全ではありますが、関連する情報を集めるという点では有能です。そこで、大雑把な情報を得るためにAIを活用し、その上で(AIによる回答を参照しつつ)弁護士が事案を把握した上で判断をする(法律相談)、という流れであれば、効率がよく、かつ正確性も保てます(法律以外の専門分野についても同じことがあてはまる分野は多いと思います)。
繰り返しになりますが、具体的事案への対応については、最終的に弁護士による法律相談をご利用くださることをお勧めします。
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