【京都市|民泊実態調査|民泊代行業者|2極化→利益優先vs発展願望】
1 民泊代行事業者・ヒアリング|調査概要
2 代行業者|傾向=業者の2極化
3 代行業者|利益優先系業者・傾向
4 代行業者|長期的発展願望業者
5 代行業者|安直起業→廃業傾向
6 代行業者×京都市の民泊対策スタンス|自画自賛
7 代行業者|ルール確立への意識・願望
1 民泊代行事業者・ヒアリング|調査概要
京都市では民泊の実態調査が行われました。
詳しくはこちら|京都市|民泊対策プロジェクト|基本・実態調査概要・民泊110番開設
実態調査の中で代行業者へのヒアリングが実施されました。
本記事ではこれについて説明します。
まずは調査の概要を整理します。
<民泊代行事業者・ヒアリング|調査概要>
あ 調査・対象業者
民泊代行業者12社
代行事者にコンタクトを取った
い 結果|概要
回答あり | 8社 |
回答拒否 | 4社 |
※京都市民泊実態調査結果『3(3)イ』;民泊代行業者
調査結果の中ではいろいろな検討がなされています。
順に説明します。
2 代行業者|傾向=業者の2極化
調査結果から『2極化傾向』が指摘されています。
<代行業者|傾向=業者の2極化>
あ 2極化
次の『い・う』の2種類に分かれつつある
い 利益優先系
多くいる
う 長期的発展願望系
民泊を新しいサービスと捉えている
業界全体の長期的な発展を考えて事業に取り組んでいる
このような事業者も少なからず存在する
※京都市民泊実態調査結果『3(3)イ』;民泊代行業者
3 代行業者|利益優先系業者・傾向
『2極化』の1つは『利益優先系』です。
この業者の傾向が整理されています。
<代行業者|利益優先系業者・傾向>
あ 遵法意識
次の意識が低い
ア 法令順守に対する意識イ 地域住民とのトラブルに対する意識
い 実害へのケア不足・誤解
次の『う』のように考えている業者も存在する
う ありがちな誤解=責任感欠如
ア 当事者感覚欠如
責任を追及されるのは民泊代行事業者ではない
民泊運営者だけである
イ 現実性不足|例
行政からの指導・住民トラブルが発生した
→サービスを停止すればそれ以上の責任追及はない
※京都市民泊実態調査結果『3(3)イ』;民泊代行業者
4 代行業者|長期的発展願望業者
『2極化』の1つは『長期化発展願望系』です。
この業者の傾向をまとめます。
<代行業者|長期的発展願望業者>
あ 意識
次のような高い意識・観点を持つ
ア トラブル防止イ 地域住民との調和ウ 長期的な事業継続エ 民泊業界全体の発展
い 姿勢
今後の法令遵守についても取り組んでいく
う ネットワーク形成
民泊代行業者同士が意識を共有する
→自然発生的にネットワークが構築されている
→様々な情報や運営ノウハウの共有がなされている
※京都市民泊実態調査結果『3(3)イ』;民泊代行業者
5 代行業者|安直起業→廃業傾向
代行業者の新陳代謝のスピードも指摘されています。
<代行業者|安直起業→廃業傾向>
あ 安直発想
次のように安易に考え,起業する
ア 特に許可や資格等は必要がないイ 英語さえ話せれば始められる
い 即撤退
事業参入は多い
しかし,運営を継続できず撤退する者も多い
※京都市民泊実態調査結果『3(3)イ』;民泊代行業者
6 代行業者×京都市の民泊対策スタンス|自画自賛
京都市は民泊対策の姿勢を持っています(前記)。
この姿勢が代行業者に浸透している,と京都市が評価しています。
<代行業者×京都市の民泊対策スタンス|自画自賛>
あ 京都市の姿勢・浸透度
京都市の民泊に対する姿勢
→民泊代行事業者に浸透している
い 『考え方』高視聴率
『京都市・考え方』(※1)
→代行業者のほぼ全員が把握している
※京都市民泊実態調査結果『3(3)イ』;民泊代行業者
『京都市・考え方』についてはウェブサイトなどで公表されています。
詳しくはこちら|京都市|民泊対策プロジェクト|基本・実態調査概要・民泊110番開設
7 代行業者|ルール確立への意識・願望
代行業者からは『ルール確立』を望む声もありました。
<代行業者|ルール確立への意識・願望>
あ 官僚統治・浸透度
行政の動きには非常に注目している模様である
い ルール確立希望
代行事者は明確なルールの確立を望んでいる
ルールの策定に当たって意見を言う場の設定を要望している
※京都市民泊実態調査結果『3(3)イ』;民泊代行業者
現実には,ルールが確立することの効果は単純ではありません。
『ベンチャーの聖域』が失われるという現象もあります。
撤退する事業者が続出することも想定されます。
詳しくはこちら|グレーゾーンはベンチャーの聖域|濃いグレー・薄いグレー|大企業バリアー