交通事故の損害賠償請求の流れ｜専門弁護士ガイド
１ 法律相談・ご依頼の流れ
２ 交通事故の損害賠償請求の手続の流れ
交通事故の損賠償請求の手続の流れをまとめます。
概要として多くの手続をまとめました。
実際には直接関係しないものもあると思います。
詳しい説明はリンクとして付けてありますので，関係あるものを是非ご参照ください。
１ 法律相談・ご依頼の流れ
（１）流れ
また，この流れの前の流れ，つまり，法律相談，ご依頼に関するものは別に説明しています。
別項目；法律相談とご依頼後全体の具体的な流れ
（２）法律相談で参考となる資料・情報
お電話をいただいた際，弁護士やスタッフからお聞きすることもございます。
＜法律相談で参考となる資料・情報＞
あ 交通事故の被害の種類
死亡／後遺症／傷害／物損
い 後遺障害等級（後遺症の場合）
◯級／非該当／まだ認定されていない／分からない
う 賠償金を請求する側かどうか
請求する側／請求される側／分からない
え 相手に保険会社が付いているかどうか
付いている／付いていない／分からない
お 保険会社or相手の提示額
◯円／まだ提示されていない
か お客様が弁護士費用特約に入っているかどうか
入っている／入っていない／分からない
２ 交通事故の損害賠償請求の手続の流れ
（１）事故発生
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（２）警察・保険会社への連絡，当事者（相手）の確認
事故の状況によっては，警察や保険会社への連絡が必要です。
負傷者がいる場合，救護義務もあります。
詳しくはこちら｜交通事故発生時の警察への届出義務；事故証明書
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（３）実況見分調書作成（現場検証）
その場に警察官が来て，状況を図面にまとめることがあります。
刑事手続と損害賠償請求（民事手続）は関連する
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（４）治療や自動車の修理
交通事故の内容によって，大まかな流れは次のようになります。
＜事故の内容による大まかな流れ＞
あ 死亡事故の場合
死亡診断書を取得します。
詳しくはこちら｜死亡事故における損害賠償；慰謝料，請求者，損害の内容
い 後遺症の場合
治療→症状固定→後遺障害等級認定→異議申立
ガイド｜後遺症の等級が決まる手続
詳しくはこちら｜後遺症の等級認定；手続，異議申立，併合，加重，準用の処理，脳障害における注意
う 負傷にとどまる場合
治療→完治（治療終了）
ガイド｜交通事故で健康保険や労災保険を使うと有利
詳しくはこちら｜傷害事故における損害算定；損害内容，慰謝料相場
え 物損について
自動車などの修理や買い替えを行ないます。
代車の使用について問題となることが多いです。
詳しくはこちら｜自動車修理期間中の代車使用料
↓
（５）保険会社に対して被害者請求
加害者側の保険会社に対して，加害者を通さずに請求することができます。
特に後遺症がある場合には行う場合が多いです。
詳しくはこちら｜損害賠償請求のタイミング，注意点
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（６）保険会社（加害者側）からの賠償金提示
通常，アジャスターという担当者が窓口になります。
詳しくはこちら｜保険会社のアジャスターが示談代行を行うことが多い
↓
（７）示談交渉
実質的な条件交渉です。
特に治療に時間がかかっているという場合は，消滅時効に注意しないといけません。
詳しくはこちら｜損害賠償請求権の消滅時効は，民法，自賠法いずれも３年
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（８）刑事告訴，被害届の提出
損害賠償請求（＝民事）とは別に，並行して刑事手続を進めることもあります。
刑事裁判の中で，損害賠償の手続を行う制度が近年整備されています。
詳しくはこちら｜刑事和解・損害賠償命令手続｜刑事裁判の中で損害賠償を扱う
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（９）民事調停
示談交渉が決裂した場合，原則的には訴訟提起が適切です。
ただし，事情によっては，民事調停による解決が見込まれることもあります。
詳しくはこちら｜交渉が決裂した場合は，訴訟提起などの他の手段を利用する
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（１０）訴訟提起
最終的には，訴訟によって解決することになります。
原告，被告として，主張，証拠提出をお互いに行ないます。
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（１１）和解勧告
通常，裁判所から和解勧告がなされます。
主張，証拠提出で，裁判官が有利な心証を持つようにすれば，有利な内容の和解勧告につながります。
実際には判決には至らず，和解成立で終わる，ということが多いです。
詳しくはこちら｜ご相談者へ；訴訟；判決／和解レシオ
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（１２）判決言渡
和解が成立しない場合，最終的に判決が言い渡されます。
当然，それまでの主張，証拠の提出のデキ＝弁護士のウデ，によって結果が違ってきます。
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