【証人尋問|証言中|アクシデント・休廷・弁護士のフォロー】
1 証言中|アクシデント・休廷
2 質問が分からない場合の対応|例
3 リラックス|弁護士の徹底フォロー
4 あせったら思い出す|尋問の基本
5 補足・注意|『証人尋問』という用語について
1 証言中|アクシデント・休廷
証人尋問が始まる段階での注意事項は別に説明しています。
(別記事『証人尋問|スタート』;リンクは末尾に表示)
証言が始まった後は『質問と回答』が繰り返されます。
有利にするための回答の工夫など,詳しいことは別に説明しています。
詳しくはこちら|証人・当事者尋問の事前打ち合わせ|証人へのアドバイス
本記事では,緊張・パニックを防ぐ回答の方法を説明します。
まずは,体調などのアクシデントが起きた時の方法です。
<証言中|アクシデント・休廷>
証言中に気分が悪くなったらそのようにおっしゃってください。
裁判官が休廷するなどの対応をすることになります。
どんな状況でも落ち着いて,気兼ねせずにストレートに話すようにしてください。
『休廷してもらえる』と理解しておくだけでも落ち着けると思います。
2 質問が分からない場合の対応|例
依頼した弁護士からの質問や相手方代理人の質問について,意味がしっかりと把握できないこともあります。
証人の中には,よく分からないまま曖昧に答えてしまう,という方もいらっしゃいます。
そのような場合は,次のように言えば大丈夫です。
<質問が分からない場合の対応|例>
『・・・というところがよく分かりません。具体的に質問してください』
『・・・という言葉は・・・という意味でしょうか』
とにかく,固まらないことが重要です。
訴訟法というルールはありますが『尋問をスムーズにする助け舟』が禁じられているわけではありません。
また,相手方代理人の質問が分かりにくいような場合は,依頼した弁護士から上記のようなフォローの発言をします。
3 リラックス|弁護士の徹底フォロー
事前にリハーサルをした内容を一瞬忘れてしまう,ということもありましょう。
大丈夫です!
<リラックス|弁護士の徹底フォロー>
あ 思い出すようなヒントの質問
質問の仕方や順序を変えるという方法です。
い 一時中断
弁護士が質問を中断して,証人に臨機応変に呼びかけます。
例;『落ち着いてください』『深呼吸しましょうか』など
う 資料をお見せする
弁護士が,必要に応じて資料をお見せしながら質問します。
4 あせったら思い出す|尋問の基本
過剰に緊張したりあせったりした場合は次のことを思い出すようにしましょう。
<あせったら思い出す|尋問の基本>
あ 証言の基本
自分の記憶内容をしゃべる
い 緊張対策
『固まってしまう・緊張し過ぎる』ということは良くないです。
お客様は,リハーサルを忘れてもあせらなくても大丈夫です。
記憶喚起に集中すれば良いのです。
5 補足・注意|『証人尋問』という用語について
<補足・注意|『証人尋問』という用語について>
訴訟における尋問には,『当事者尋問』と『証人尋問』があります。
ご依頼者については『当事者尋問』であることが多いです。
ただし,一般社会では『証人尋問』と呼称するのが通常です。
そこで,厳密な区別をせずに,用語を用いています。