【夫は不倫をしていたが先に離婚を済ませて不利な条件を拒否できた】
1 事案の分類
2 事案の内容
3 当事務所による解決
4 依頼前後の状況変化
5 解決のポイント
1 事案の分類
離婚請求 | 求めた |
離婚原因 | 当方有責 |
依頼者の性別 | 男性(40代) |
子供の有無 | あり |
依頼者の職業 | 会社員 |
相手の職業 | 会社員 |
争点(対立した内容) | 慰謝料・養育費・(財産分与)預貯金・保険 |
解決手続 | 調停 |
依頼時期 | 婚姻13年・別居半年以内 |
2 事案の内容
夫が妻以外の女性と交際していました。
妻がこれを知り,調査会社に依頼して写真などの証拠を揃えたようです。
夫は,妻に知られた以上は責任を認めるが,とにかく早く離婚したいと思っていました。
3 当事務所による解決
当事務所は,夫からの依頼を受任しました。
当事務所の弁護士が,妻が依頼した弁護士と交渉を開始しました。
まず,離婚すること自体は意見が一致していたので,協議離婚を先に行いました。
その後,離婚の条件についてだけを交渉することになりました。
当初,妻側は多めの金額を要求していましたが,当事務所の弁護士は標準的な金額からの上乗せを拒否しました。
結果的に,標準的な金額で妻側も承服しました。
4 依頼前後の状況変化
依頼前 | 養育費12万円・財産分与500万円・慰謝料500万円を要求されていた |
依頼後 | 養育費9万円・解決金500万円(財産分与+慰謝料)で離婚できた |
5 解決のポイント
不倫の証拠を相手につかまれていたので,責任を認めざるをえない状況でした。
しかし,離婚だけを先に済ませたので,『別居期間中の婚姻費用(生活費)の支払が続く状態』を未然に避けられました。
その結果,『不利な条件を受け入れてでも早く離婚を実現する』という譲歩をしなくてもよくなったのです。
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