【民事再生手続の流れと手続が終了するパターン】

1 民事再生手続の全体的な流れ
2 民事再生手続の終了

1 民事再生手続の全体的な流れ

本記事では,民事再生手続の全体的な流れを説明します。

<民事再生手続の全体的な流れ>

申立て
 |
 |——–申立ての棄却(25条)
 |
開始決定
 |——–即時抗告による開始決定の取消(36,37条)
 |
 |——–再生計画認可前の廃止(191条~192条)
 |——–再生債務者の義務違反による廃止(193条)
 |
再生計画提出—不認可事由(174条),再生手続の廃止(237条)
 |
再生計画の認可決定(確定)
 |
 |——–再生計画認可後の廃止(194条)
 |   (↑※ただし,233条との関係で,個人再生には適用されないと思われる)
 |——–再生計画の取消し(189条,236条)
 |
再生計画の履行

2 民事再生手続の終了

民事再生手続が終了する状況にはいくつかのパターンがあります。
正常な終了と,イレギュラー(異常)な終了のパターンを整理します。

<民事再生手続の終了>

あ 正常な終了

再生計画が認可・確定する
→再生計画どおりに債務者が弁済(履行)する

い 異常な終了

ア 申立の棄却・却下 詳しくはこちら|民事再生手続開始決定の判断枠組みと手続開始原因(積極的要件)
イ 開始決定の取消ウ 再生手続の廃止 エ 再生計画案の不認可

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