【寄与分の基本(制度の趣旨や典型例)】
1 寄与分|趣旨・典型例
2 寄与分|該当性=要件・判断基準|概要
3 寄与分|判断|判例|概要
4 寄与分|計算方法|概要
1 寄与分|趣旨・典型例
相続に関して『寄与分』という制度があります。
まずは,具体例を使って寄与分という制度の趣旨を説明します。
<寄与分|趣旨・典型例>
あ 相続
父が亡くなった
子供A・B・Cが相続人である
い 生前の貢献
父の生前において
Aは,経済面含めていろいろと父の面倒をみていた
う 法定相続→不公平
『法定相続』では『貢献』が反映されない
→不公平となってしまう
詳しくはこちら|法定相続分|遺産共有・遺産分割が必要・遺言による回避
え 寄与分→不公平解消|概要
生前のサポート・貢献を相続に反映させる
=『貢献した分』を再優先で獲得する
→不公平が解消される
=『寄与分』という制度である
2 寄与分|該当性=要件・判断基準|概要
寄与分に該当する『貢献』の判断で結果が大きく異なります。
実務ではこの寄与分に該当する基準が争点となるケースが多いです。
寄与分の要件や判断基準については別に説明しています。
詳しくはこちら|寄与分|該当性=要件・判断基準|基本
3 寄与分|判断|判例|概要
寄与分の判断では個別的な事情が大きく反映されます。
多くの事案が判例として蓄積されています。
『対象類型』ごとに説明しています。
詳しくはこちら|寄与分|事業に関する労務提供・財産給付
詳しくはこちら|寄与分|療養看護
詳しくはこちら|寄与分|その他の方法
4 寄与分|計算方法|概要
以上の説明は寄与分に該当するかどうかの判断でした。
該当する場合は『不公平の解消』の計算がなされます。
この計算については別に説明しています。
詳しくはこちら|寄与分|効果・計算方法|算定例・扶養請求権とのコンフリクト
2021年10月発売 / 収録時間:各巻60分
相続や離婚でもめる原因となる隠し財産の調査手法を紹介。調査する財産と入手経路を一覧表にまとめ、網羅解説。「ここに財産があるはず」という閃き、調査嘱託採用までのハードルの乗り越え方は、経験豊富な講師だから話せるノウハウです。